SentinelOne、2026 年サイバーセキュリティの潮流を予測
2025 年 12 月 18 日
SentinelOne Japan 株式会社
SentinelOne、2026 年サイバーセキュリティの潮流を予測
自律型サイバーセキュリティの世界的リーダーである SentinelOne® (NYSE:S、以下「SentinelOne」) の日 本法人である SentinelOne Japan 株式会社 (東京都中央区、執行役社長:伊藤 俊明、以下 「SentinelOne Japan」) は、この度、サイバーセキュリティにおける 2026 年の予測を発表しました。
<2026 年の予測>
1) 説明責任は自動化できない
2) ディープフェイク防御のパラドックス
3) 一人の安全は全員の安全
4) セキュリティサイロの終わりは近い
5) 2026 年、文化がサイバーセキュリティ最強の防御となる
■ 最高 AI 責任者 Gregor Stewart による予測
1) 説明責任は自動化できない
人間が現在行っているセキュリティの手続き的な作業の大部分を AI モデルと AI ツールが処理できるようになった今、今後の課題は「実行」よりも「監督」となるでしょう。たとえマシンが作業を行っても、結果に対する責任は人間が負い続ける必要があります。しかしながら、1,000 の AI エージェントからの出力をチェックすることは、従来のアラート中心の手法では不可能です。
その解決策は、高度な自動化と人間の説明責任の「ちょうどよい」バランスを見つけることです。それには、AI が関連するタスクとアラートを集約し、人間が判断するべき単一の決定ポイントとして提示します。そうすることで、人間はその情報に基づいて、一貫性を欠きがちな数百~数千もの個別の選択判断を行う代わりに、1 つの説明責任を伴いかつ監査可能なポリシー判断を一度行うだけでよくなります。これにより、人間による監督を維持しつつ、AI による包括的で一貫した処理能力を活用することができます。
2) ディープフェイク防御のパラドックス
2026 年、賢明な企業はディープフェイクに対処するために、単層防御を超えた対策へと進むでしょう。誰かのアイデンティティを動画で複製し、事実上どのような振る舞いでもさせることができるテクノロジーは、すべての CISO の大きな懸念材料になっています。特に、音声や動画による通信はすでに高度に圧縮された信号になっているため、巧妙なフェイクの識別がますます困難になっています。多くのセキュリティチームがまだ把握していない事実ですが、巧妙な攻撃者は最小限のコストで際限なく繰り返すことで、攻撃手法を成功するまで改良し続けることができます。検知システムがフェイクを拒否すると、それが意図せず攻撃者の手法の改良に役立つ貴重なシグナルを提供することになります。
今後の道筋としては、検知のノウハウ(攻撃者を利することを防ぐため)と、帯域外検証手法(通信チャネル自体の外に存在する追加要素)を組み合わせる必要があります。その兆候は、iMessage 連絡先キー確認などの消費者向け技術に見ることができますが、企業も同様の措置を講じる必要があるでしょう。検知は今でも防御の重要な要素ですが、2026 年に優位を保ち続ける企業は、ディープフェイクへの対処には組織全体で本人確認のための根本的に異なるアプローチが必要であることを認識している企業です。
3) 一人の安全は全員の安全
2026 年は、組織内の全員の安全を確保するには全員の貢献が不可欠であると認識するようになるでしょう。企業は、ベンダーを通じた共有インテリジェンスの恩恵を期待していますが、実際にはデータが共有される事後で、当事者のリスクからの保護という近視眼的な情報しか共有されません。顧客が共有に問題があると見なす情報を除外しつつ、貴重な情報を顧客ベース全体に広めることができるシステムを、どのようにして構築するかが課題です。その鍵となるのは、顧客の情報の一部を共有することが最終的には彼らのメリットとリスク回避につながるという理解を広めて顧客の安心を高めることです。それにより、一人の安全が全員の安全につながることを顧客が実感できるようになります。個々の顧客は孤立した存在ではありません。情報を自由に共有する攻撃者に対して、個人が単独で防御することはできません。
4) セキュリティサイロの終わりは近い
2026 年には、頭文字や略語とサイロ化されたツールを寄せ集めるというセキュリティ戦略が崩壊すると予想されます。アイデンティティ管理、エンドポイント保護、UEBA、および CTEM はすべて、それぞれわずかに異なる問題を解決するための基本的に同じ仕組みであり、これらの非互換性がもたらすギャップは攻撃者によって頻繁に悪用されます。LLM(大規模言語モデル)のベンダーは私たちに未来を見せてくれます。かつて 15 のアプリケーションだったものが単一の慣れ親しんだインターフェイスになり、その土台にある仕組みがそれぞれ異なるタスクを実行するのです。その結果、「どのツールがどの脅威に対応できるか」を検討するのではなく、「セキュリティについてどのような成果を目指すか」という全体像を見ることができるようになります。1 つのシステムでアイデンティティベースの攻撃も振る舞いベースの攻撃も検知できるとしたら、製品間の人工的な境界を維持する必要はなくなります。SaaS 業界ではこのようなシステム統合が進んでおり、セキュリティ業界もそれに続くと予想されます。
■ 最高製品責任者 Ely Kahn による予測
5) 2026 年、文化がサイバーセキュリティ最強の防御となる
2026 年、サイバーセキュリティの成熟度を決定づけるのは、テクノロジーではなく 「文化」 となると予想されます。すでに半数以上(54%)の CISO が予算の横ばいまたは削減を報告している中、多くの CISO がツールの調達から、「人」を中心としたレジリエンス(回復力)への転換を図るでしょう。次の投資の波は、あらゆる役割、プロセス、意思決定の中に、設計段階からのセキュリティを組み込むことに向けられます。来年、最も先進的な組織は、テクノロジーのパフォーマンスと同じくらい厳密に、文化的な変化を測定するようになるでしょう。セキュリティチームは、単なる啓発セッションの実施から、取締役会レベルでのリスクの議論方法に影響を与える役割へと移行します。CEO や上級リーダーは、安全な行動の目に見える推進者となり、それを業績評価やビジネス KPI に組み込む動きが一層進むでしょう。
決定的なトレンドとなるのは「摩擦のないセキュリティ」であり、安全な選択を最も簡単な選択にすることです。2026年、CISO は、人間のエラーを排除するために、シームレスな多要素認証(MFA)や事前に設定されたセキュリティのデフォルト設定に注力するでしょう。成功を収める組織は、セキュリティを努力不要で、習慣的で、真に文化として根付かせ、単なるコンプライアンスのチェック項目に終わらせない組織です。文化を無視する組織は、不名誉なかたちでニュースの見出しを飾ることになるでしょう。
SentinelOne (センチネルワン) について
SentinelOne は、AI を活用した先進的なサイバーセキュリティプラットフォームです。業界初の統合型データレイクを基盤に構築された SentinelOne は、複雑性やリスクを予測して対応し、インテリジェントなデータ駆動の自律型システムを提供することで、お客様のセキュリティを確保するために進化します。Fortune 10、Fortune 500、Global 2000 の企業や主要な政府機関など世界の有力な組織に、「Secure Tomorrow™ (未来を守る) 」ため、SentinelOne を信頼してご利用いただいています。SentinelOne のクラウドデータセキュリティ製品についてのお問い合わせは、https://www.sentinelone.com/ja/contact/ のお問合せフォームよりご連絡ください。
<本件に関する報道関係のお問い合わせ先>
株式会社井之上パブリックリレーションズ
SentinelOne PR 担当:永山、岡崎
Email: [email protected]